オリジナルのパッケージを製作する上で重要なことは、まずは、定形といわれる“パッケージの型”を学ぶことで、発想の引き出しを増やしていくことが必要不可欠となります。
その中で紙箱(抜き型箱)の基本形式には、大きく分けて以下に紹介する「7種」の形式が上げられます。
それぞれの形状に対する名称や特徴があることを知って、条件に合わせて使い分けできるように覚えていきましょう!
サック式(キャラメル式)
製函機に通すことを前提に、キカイ貼りでの量産可能な箱として十分な機能が備わっている、最も基本的な形式となる箱になります。
「キャラメルを入れる箱」として頻繁に使用されたことからも名前の由来が来ていると言われています。
ジゴク式(地獄式)
フタ面はサック式をベースに特徴的な底面の4面フラップを規則的に重ねることによって、サック式よりも強度のある底面に仕上がる箱になります。
語源は諸説ありますが、「抜けない」ことからそう呼ばれるようになったといわれています。
ワンタッチ式
こちらもフタ面の形状はサック式となりますが、サイドの接着に合わせ底面2か所もキカイ貼りされた状態のものになります。箱を起こすことによって文字通り「ワンタッチ」で組立て可能なことからそう呼ばれています。
ジゴク式よりも強度が有り、より重量物に向いている形式になります。
ピロー式(タイコ式)
箱として完成した状態が、枕(ピロー)の形に似ているところからそう呼ばれる型式になります。また、太鼓の形状に似ていることから別名「タイコ式」とも呼ばれています。
4コーナー式
四角がノリ貼された形式になります。
キカイ貼りによって4面フラップが接着された
箱を潰した状態から、両側面を起こすことによって簡単に組み上がる作業性の良い箱になります。
N式
接着なしの組み立てのみで出来上がる形式になります。
腕組と正面の二重構造による折り込みによって強度のある箱に仕上がります。また、4コーナーと違い側面の美粧性と箱強度があることからギフト箱や輸送箱に使用されることが一般的です。
C式
身とフタからなる形式の箱になります。別名「かぶせ箱」「身・フタ箱」と呼ばれることもあり、接着なしで組み立てることが出来ます。
開閉がし易く非常に強度のある箱となるため、保管を目的とした商品や高級感を出したいギフト箱に使用されることが一般的です。
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